2022/4/29~5/4 花と縄文 蔵 隆幸 展 開催のご案内
花と縄文 蔵 隆幸 展
2022年4月29日(金・祝)~5月4日(水)11:00~19:00
日本画の画材を使い、新しい表現を模索した作品展。
「このたびの、蔵隆幸≪花と縄文≫展に所収された作品群は、氏の数十年に及ぶ画業の集大成とも言えるものであり、私は折に触れ、その作品の数々に触れる機会を得て、今回、この会のお誘いを受けた。氏の画業を今一度振り返れば、30数年に及ぶ美術教師として中学校の教鞭に立ちつつ、描き続けてきた「花」の時代、教壇を下りて後、取り組んできた「縄文」の時代、更にここ数年、その技法に出会い、開拓の手を休めない「リペルアート」の時代に分けられるのではないか。
それぞれに咲き誇る花々の作品では、「花」に目を奪われるものである。しかし、花の陰から立ち上る香り、佇まい、幻想性を感じとっていただきたい。花の姿に借りて、秘めた命の物語が見えてくる。
「縄文」時代の土器の作品からは、3000年余の歴史を超えて、その時代を生きた人々の暮らしの物語が想起される。それは岡本太郎がかつて『縄文土器 民族の生命力』と表現したように、歴史の水脈を弛まなく流れ、蔵氏の精神性、身体をこそ通して、現代に顕現した生命の物語とも鑑(み)ることができる。
「リペルアート」は、氏に託された技法だ。「描く」という行為を脱して、無意識のうちに構成される作品、その偶然性の中に出来する絵から何を読み取るか、誰にでも「描け」、また逆に鑑(み)る側の立場が試される作品群である。ぜひ、訪ねられることをお勧めする。」
絵本作家 三田村慶春
〇会期中、「リペルアート」が体験できます(無料)
13:00~17:00の間、ご希望の方に、
リペルアートの技法をお試しいただける体験コーナーを設けております。
お気軽にお問い合わせください。
Email: info@shiroganegallery.com(しろがねGallery事務局)
蔵 隆幸 Takayuki KURA
〇略歴
1950 東京都三鷹市生まれ
1975 武蔵野美術大学造形学部産業デザイン科卒
1975~ 東京都公立中学校美術教諭(~2011)
2011~ 一般社団法人日本画府(日府)会員(~2014)
2015~ 一般社団法人 近代日本美術協会(近美)会員
2017~ 東京都公立中学校美術講師
〇活動・受賞歴
2010~16 「日府展」「近美展」にて複数受賞
2014~ 毎年、しろがねGalleryにて作品発表
2019~ 地元公民館、カフェ等で小学生、高齢者の方々に
「リペル・ワークショップ」を通してARTを身近に感じてもらう活動を実践中